今度MRI撮ることにしました
先日のバドミントンのサークルでこんなことがありました。
バドミントンをすると肩が痛いという人がいて、その方は今度MRIの検査をすると言ってました。
私がそんな時に思うことは、
「何のために撮るんだろう?」
ということ。
手術をするつもりもないのに、MRIで検査をして、どうしたいのだろう?と思います。
MRIを撮って治療に生かされるのならまだいい。
でも、治療に生かされないのなら撮らなくていいんじゃないですか?という話。
検査で見つかった異変(病変)が痛みと関係があるかどうか、素人には分かりません。
でも、もっと言えば、プロも分かっていません。
この事実を多くの人は知らない。
画像検査をしても、ここが削れているように見える。
とか、そういう異変が見えるだけで、それは痛みと無関係なことが多い。
椎間板ヘルニアと、腰痛の関係で発表されている論文もある。
腰痛患者と腰痛じゃない人の腰の画像検査の結果が、どちらも同じくらいの比率で椎間板ヘルニアが見つかったりするのです。
同じくらいの比率で検出されるのであれば、画像を見て、この人は腰痛、この人は腰痛ではないということを言い当てることが出来ないという事です。
多くの人が知らされていない事実です。
多くの人がこの情報を知っていれば、無駄に画像検査をしようとは思わないでしょう。
そうすると困る人たちがいるのです。
肩にしても腰痛にしても、ひざ痛にしても、手術を検討するのなら百歩譲って、画像を撮ることも意味があるかもしれない。
手術をする、となっても、「開いてみないと分からない」とか言われるのだから、手術をするつもりもない段階で撮る必要があるのか甚だ疑問。
手術をしないなら、余計なものを見ないほうがいいのです。
損傷しているなんて言われてしまえば、そのせいだと思ってしまうのですから。
飛んで火に入る夏の虫のよう。
治るものも治らなくなってしまう。
結婚した後の、配偶者の携帯電話とか見ないほうがいいのです。
想定していた心配とは別次元の地獄を見る可能性もある。
知らなくていいことは知らなくていいのです。
MRIを持っている病院は、MRIを撮っても無駄なんてことは言いません。