学生が治りやすい理由の一つはこれかも
先日来られた学生さんに施術をしながら話していて、自分の口から何気なく出てきた言葉。
「学生さんはスポーツをやらないといけないから、動かさないという選択肢が無い」
これって意外と大事なことなんじゃないかな?
動かさないと筋肉は動くようにならないのだけど、大事なポイントが、
「痛くなるような動きをするかどうか」
というところ。
大人になると、安全安心に重きを置いて、痛くないように悪化しないようにしてしまう。
これが実は治りにくい理由の一つかもしれない。
痛みは悪化すると、ケアが簡単になるのです。
凄く痛いと、ちょっとケアをするだけでも、痛みが変化したのが分かるようになるのです。
その変化をしたことから、コツをつかめばケアが上達します。
上達すればより痛みを取ることが出来るのです。
ある程度マシになっても、それ以上に良くならない人は、悪化しないように意識しすぎているかもしれない。
悪化して気付くものがあるのに、悪化しないようにするから気付けないままになってしまう。
その点学生さんは、スポーツなどしていれば、いつまでも安静にしていられないので、少し早いタイミングで復帰しようとする。
そして少し無理をして痛みが強くなる。
その強くなった痛みを、自分でケアすることでコツをつかんで、どんどん治っていく。
学生さんの回復の速さが成長ホルモンの影響もあるとは思う。
でも、他にもあるのかな?と思ったら、毎日の部活や体育の運動もあるのかもしれない。
大人になったら、運動ってやらされることが無くなる。
無理しない、という生活もどんどん身につく。
だから守りに入ることでコツがつかめないのかも。
これはあくまでも仮説なので、動かしまくっている大人の方には当てはまりません。
動かしまくっている大人の方で良くならないのであれば、もう少し控えてみてくださいという事もあります。
上手にケアが出来ないのに、週に5・6回テニスを続けているとか聞いたこともあります。
それで週一回か、二週に一回施術を受けに来て、治らないというのです。
自分でケアが上手に出来るようになれば、施術の間隔は空けていただくけど、うまく出来ていないのに空けるのは意味がないのです。
押してダメならひいてみろ。
ひいてダメなら押してみろ。
人によってアドバイスは変わるのです。
でも、学生さんは大体時間が無いから、待ってられずに早め早めに復帰していくことが多いなと思います。
大人になってからの三年間と、学生さんの三年間は全く別物ですよね。
私は三年前とほとんど何も変わっていない気がします。
ここでも同じようなことを書いてますね。
ずっと私は分かっている。
でも、施術を受ける人は知らない。
常識と大きくかけ離れているから、勇気をもって信じてやるかどうか。
学生さんは、やらざるを得ないから早く良くなるのかもしれないという事。