獣医の先生が来てくださいました
先日、大阪から獣医の先生が来てくださいました。
その先生は、獣医師の世界で、獣医学の過去の常識と戦っていらっしゃるようです。
「獣医の手術は間違いだらけ」 犬の「自然治癒力」を活かす治療 幻冬舎
という書籍も出されています。
私も拝読しました。
医学と同様、獣医学の世界もやはり権威主義というか、封建的というか、主流派が決めたことが正しくて、そうではないことは受け入れないという壁があるようです。
書籍を読ませていただくと、書いていることはごもっとも。
教科書に書かれていることの方がおかしいと思うのですが、なかなか獣医学の世界も過去の常識から脱却できないようです。
膝の膝蓋骨の脱臼が起きた時、脛骨粗面という筋肉の付着部をいったん切除して、また付け直すという手術が昔からあるようなのですが、そんなことをしたら、関節面が回転ズレを起こしてしまうのです。
むしろ軟骨損傷を起こしやすい構造を作っていると感じてしまいます。
物理的に考えたらおかしいことが、そのまま獣医学の手術としてまかり通っているようなのです。
膝蓋骨の脱臼も、予防的なストレッチがあるようで、そのストレッチも上手に出来てしまうと、治療が必要無くなってしまうようなのです。
治療の必要がないというのは、患者さんからすると喜ばしいことですが、獣医として経営をされている側としては収入減につながりますね。
そんなことも獣医師が新しいやり方を取り入れたがらない理由の一つなのかもしれません。
ストレッチで治すより、手術をしたほうがしっかり収入につながるから。
でも、治らない手術をされることはペットにとっても不幸なことだし、飼い主にとっても不幸なことです。
おかしなことにおかしい、と言って戦っている人が他にもいるというのは、心強いなと思いました。
岸上先生は私よりも先に獣医学の世界と戦っているようなので、私もまだまだ戦いは続くんだなと感じます。
書籍を出したり、テレビで取り上げられたりしても、簡単には変わらないということを教えてもらえました。