臭いものにふたをすることに慣れてはいけない
根本治療と対症療法。
この二つを単純に並べたら、だいたいの人は、根本治療の方がいいと言うと思います。
でも、一般的に好まれるのは対症療法なんですよね。
そっちの方が分かりやすいから。
風邪を引いて熱が出たら、解熱剤とか。
高血圧には高血圧の薬とか。
西洋医学はいわゆる対症療法。
症状を抑える薬を出すだけで、治す薬ではない。
でも、症状がおさまったら治ったと思うんですよね。
これって、「臭いものにふたをする」に近いと思うんです。
見える問題を、見えなくすれば解決、ではないのですが、見えなくなるから気にならなくなる。
整体の仕事をしていると、根本解決とは何だろうと考えるのです。
動かしたら痛い関節は、動かさないようにすれば痛みを感じないで済みます。
これが一番簡単な対処方法です。
しかし、動かさないようにした関節は、動かなくなっていきます。
問題解決を先延ばしにするだけで解決はしない。
私は運よく、痛みの取り方を見つけることが出来ましたが、対症療法の真逆の方法なので、常識を否定するところからスタートです。
みんな、治してほしいと思っていますが、私は治すお手伝いしか出来ません。
筋肉を動かせるのは本人だけ。
痛みを感じるのは本人だけ。=痛みが変化したかどうか分かるのは本人だけ。
耐えられる痛みと耐えられない痛みの判断も本人にしか出来ないのです。
私は痛みの激変を感じてもらうことは出来るけど、その後きちんと治るために動かせるかどうかは本人次第だし、治ると思うかどうかも本人次第なのです。
治ると思えば、本人が動かしてくれるし、痛みに向き合ってくれるけど、治らないと思っているうちは、痛い動作を避けるし、どうやったら痛みが取れるか向き合ってくれない。
対症療法というのは受け身で出来るので楽なのでしょう。
しかし、根本治療というのは、受け身では出来ないのです。
問題を自分事としてきちんと向き合える人が増えれば、問題は解決できるのです。
私の問題はまだ解決しやすいですが、私たちの問題も、私たちが考えないといけないのです。
日本という国を立て直したい、という場合、日本人が真剣に考えて向き合わないといけないのです。
その場しのぎの対症療法ばかりしていてはダメなのです。
根本的な問題に気づいて、対処しないといけないのです。
とりあえず選挙の投票には行ってください。
投票率が50%くらいでは、組織票だけでほとんど決まってしまいます。
投票率80%くらいまで増えたら、組織票だけでは当選できなくなるので、政治家はもっと国民の方を向かないといけなくなるのです。
組織票というのは利権団体なので、利権団体に忖度して、国民のための政治が行われません。