頭が変わらないと現実が変わらない
人が考えていることが現実を引き寄せると言われている。
梅干を想像すると、よだれが出てくるように、人は想像するだけで体に影響を及ぼす。
その為、その人の思考や感情は、その人の人生に影響を及ぼすのです。
身体の痛みがあった場合に、どこかの損傷だと思っている人は、その思いを手放さない限り、痛み続けるということが起きる。
小説家の、夏樹静子さんは腰痛で苦しむ経験を長らくしてきた。
その夏樹さんが腰痛を克服した方法と言うのは、心理療法だったのです。
どこか体に悪いところがあるのだと信じている間は治らなかったのです。
身体に悪いところはないと受け入れてから、良くなっているのです。
だから、私は、損傷を信じている人に、損傷が原因ではないんですよということを伝えるようにしている。
それを聞いて信じる人もいれば、すぐには信じられない人もいる。
人はタイミングと言うものがあるので、何でもすぐ信じられるわけではない。
その場合、色んな経験をしてから、気付くのだと思います。
馬を水辺に連れて行くことは出来るけど、その水を飲むかどうかは本人が決めること。
私は腰痛持ちの方には、腰痛学校をお勧めしている。
読み始めてすぐのところに、腰痛を治したいと思うなら、「腰痛を治そうと思わないでください」と言うのです。
レモンを思い浮かべないでくださいと言う話に似たところがありますね。
レモンを想像した時点で、口にはよだれが飛び出します。
思うということは、思い浮かべるという事。
レモンを思い浮かべないでくださいと言われると、口からよだれが出てしまう。
だから、腰痛を治そうと思えば思うほど、腰痛をイメージすることになるのです。
だから、腰痛を思い浮かべないために、治そうとするのもやめてくださいということなのです。
痛みを取ろうと思って、痛みに向き合うことも大事なのですが、ほとんど痛みが出なくなったのなら、痛みを忘れることもまた大事なのです。
身体がどこかが壊れれていると思いこむと、痛みが無くならなくなるのです。
だから、損傷を信じる人は、損傷は関係ないとまず知る必要があるのです。
損傷は関係ないと思えばいいんですよね?
違います、損傷は関係ないと知ってください。
そもそも、ずっと痛み続ける損傷なんかないんです。