痛い動きを避けたらいけない理由
私は、痛い動きを避けたらいけないという話をします。
もちろん、怪我をしたときなど、一時的に痛い動作を避けないとどうしようもない時もあります。
ですので、短期的に痛む動作を避けるのは問題ないと思います。
私が言いたいのは、長期的に痛い動作を避けたらダメという事。
一か月以上続く痛い動作があった場合、痛い動作を避けていても、治らないことが多いからです。
お年寄りのイラストを載せています。
このお年寄りがお年寄りだと分かるのは、しわとかもあるのですが、腰が曲がっているのが特徴です。
腰も曲がって膝も曲がっています。
歳を取っても、腰の曲がったお年寄りになりたくないと、皆さんお考えだと思います。
ではなぜ腰の曲がったままのお年寄りがいるのか。
それは、痛い動きを避けたからです。
まず腰の曲がったお年寄りは、座りっぱなしの時間が長いです。
腰やひざが曲がったままになると、座っているのが楽だから。
でも、逆の表現をすると、座っている時間が長いから、伸ばしにくくなったのです。
伸ばしにくくなった関節を伸ばそうとすると、痛みが走ったりします。
そこで痛い動きを避けると、伸びなくなるのです。
伸びなくなった時、これを決定的なものにするのが、寝るときに横向きの習慣です。
仰向けに寝ようとすると、身体は伸ばされます。
仰向けで寝る習慣がついていれば、一日の中でリセットされることになります。
しかし、横向きで寝る習慣がついていたり、仰向けでも膝の下にクッションを入れたりすれば、腰やひざが曲がったままリセットされることが無くなるのです。
痛くて伸びないなら、痛くなく伸ばせるようにしないといけないのです。
寝るときに痛くないように、いろいろな道具があるかもしれないけど、それらは曲がったままの身体を維持するための入り口になることもあるのです。
優しさが問題の解決を遠ざけることがあるのです。

