O脚
O脚とは、かかととつま先をそろえて立った時に、膝と膝の間に隙間が空いてしまう状態を言います。
O脚には治るO脚と治らないO脚があります。
治るO脚は、足の骨自体には変形が無くて、股関節の歪みが原因で膝が広がって見える足です。
脛骨という足の骨自体が曲がっている場合は、残念ながらそれを矯正することは出来ません。個性として受け入れるほかありません。
股関節の歪みが原因のO脚は、足が内股になることが原因です。
女性に多いのですが、床に座るときに、正座から足を外に崩してお尻をぺたんとつけた、ぺたんこ座りをしていたり、足を横に流した横座りをしたりすると、股関節が内側にねじれてゆがんでしまいます。
膝関節は軽く後ろに反るように出来ているので、股関節が内側にねじれるとその影響で、膝同士が離れて見えるようになるのです。
また内股癖が身につくと、立ったりしゃがんだりするときに膝関節をねじるように動かす癖が付きます。
胡坐をかくのが苦手な方は股関節が内側にねじれている可能性が高くなります。
O脚自体がそこまで体に悪いわけではないのですが、股関節に歪みがある場合将来的に膝や股関節の痛みに悩まされる恐れがあるのと、関節自体の変形が起こりやすくなります。
O脚を改善するにはまずは、身体の悪い使い方を改めるのが何より大事になります。
そしてそのうえで、癖になっている筋肉を緩めて動かしやすくしていき、正常な使い方が出来るようにトレーニングします。
骨がゆがまないようにするには子供の頃から、片足休めをしないよう注意することです。
骨の変形に関しては情報が無いので正確かは言いきれないのですが、私の経験上片足休めを習慣にしていると骨がゆがむことが多いように思います。
美容目的で骨盤矯正が流行っていますが、治らないO脚なのにそれを知らされないまま治るまで通わなきゃと頑張っている人もいるようです。
骨盤矯正という言葉の響きが、「矯正はやってもらうもの」というイメージにつながるので、私は使っていません。
身体の使い方を変えようとしなければ、瞬間的な変化を見せつけられて治ると信じて通わされるだけということになります。
きちんと理解して綺麗に変わっていけるといいですね。
PS:添付した写真拡大できます。
O脚になってる足は膝のお皿の目安にした線が内側に向いています。
まっすぐな足の模型を使ってもO脚になるのです。