諦める力を読んで
為末大さんの書籍、諦める力を読みました。
為末大さんは学生時代は100メートルでトップを目指していたものの、監督の助言により400メートルハードルに転向されたそうです。
そしてその結果、日本人で初の世界選手権の銅メダルを手に入れたのです。
諦めるというのはネガティブな印象を持たれるかもしれないけど、明らかに眺める、というとこからあきらめるという言葉が生まれているのです。
何かをやめない限り、何かに集中することは出来ないのです。
私は松山の整体をたたんで、手首専門の整体になりました。
全身をメンテナンスする普通の整体をあきらめないと、手首の専門にはなれません。
名ばかりの専門にはなれますが。
プロのアスリートは諦めるということも自分でちゃんと判断しないといけない。
タイミングを外せば、再就職も困難になることもあるそうです。
頑張ることが美徳で、簡単にあきらめてはいけないというのが世の風潮。
いろいろと勉強になる考察がたくさんありました。
努力でどうにかなるものと、努力だけではどうにもならないものがある。
その人の持って生まれた素質を生かすことも大事。
せっかく今まで頑張ってきたんだからという理由で、何かにしがみついていたら、自分らしく輝ける場所にたどり着けなくなるかもしれない。
ケガというものはアスリートにはつきものなのかもしれない。
でも、克服できないケガというのは、何か方向転換するためのヒントなのかもしれない。
私の施術であっさり良くなっていく人と、効果がなかなかでない人を見ながら私もいろんなことを考えるのです。
そういう意味では、この為末さんの本は、また新たな視点を持たせてくれる良い機会になりました。