自己判断は良くない?
素人の人の自己判断は良くない。
よく言われることですね。
これも確かにそうだなと思うこともあるけど、否定しないといけない場面もあるよなと思うのです。
だって、自己判断は良くないっていうけど、痛みって本人にしか分からないでしょ?
ってことは良くなってきてるかどうか、本人にしか分からないわけです。
どんなに専門の先生が良くなっているって言っても、痛みが残っていれば本人的には良くなってないわけです。
逆に本人が痛くなく問題なく過ごせるようになったのに、画像のデータを見た先生に手術が必要と言われてどうするの?という話です。
元々痛みが気になって病院に行ったのであれば、問題の本質は痛み。
それがいつの間にか、骨の長さとか、軟部組織の損傷にすり替わったりするんです。
自己判断をしなければ、無駄な手術を勧められることもあるわけです。
そりゃ、医療者側は言うこと聞いてもらったほうが都合がいいけど、医療者側は責任取れませんからね、その後について。
ただ、素人の人は先の展開が想像つかないとか、どういうものなのか理解できていないこともあるから、教える必要はあるわけです。
が、しかし。
意図的に選択肢を与えないのは良くないと考えるわけです。
人の健康って、個人が自己責任で物事を考えて、その判断の材料として、医療職の人に相談するわけですよね。
あくまでもどうするかを決めるのは本人。
自己決定権というものがあります。
自分の人生をどのように歩むのかを自分で決める権利がありますよということ。
人権の一つですね。
選択肢を与えるのか、選択肢を狭めるのか。
人の幸せを願うのであれば、選択肢を提示することはあっても、こうしなきゃいけないとか、こうしなかったら大変なことになる。
という伝え方はしたくないなと思います。