痛みはどうにかなるけど、怖さは乗り越えて
先日二年ぶりの方が来られました。
二年前は小指側の手首が痛くて来たのですが、今回は親指側の痛みでした。
二年前だったけど、この方は当時、三回受けてそれから来られていませんでした。
二年前だと結構忘れてしまっていることも多いのだけど、この方は覚えていました。
なんで覚えていたかというと、動かすことを怖がっていたなぁって記憶にあるのです。
最初に施術を受けに来た時も、もう大分痛みは減っていて、少ししか痛みが再現できないくらいでした。
その少しの痛みも施術でだんだんとなくなって、もう痛みの再現も難しいくらい、無理に捻ったら少し痛いかな?みたいな状態でした。
もうここまで良くなったら、あとは気にせず仕事をバンバンやりながら、痛みが出たら対処したらいいなという状態でした。
でも、この方は痛くてできないというより、また痛くなるんじゃないか?と思って怖がっていたのです。
そして、3回目の施術の時におそらく、
「痛くなるかどうかはやってみないと分からないから、とりあえずやってみてください。
ダメだったら、この動きが痛くなったという、その痛みを取っていきましょう」
という感じで、少し無理やり卒業してもらったような記憶だったのです。
その後連絡がなかったので、その後痛みを無事に乗り越えたのか、痛みがぶり返して絶望したのか、どうかな?と思っていたのです。
結果的には、怖いなと思いながらも、仕事を続けてみたけど、痛みはぶり返すことはなく、そのまま普通に過ごせていたそうです。
怖いなぁって思っていても、もう実は怖がらなくても良かったりするんですよね。
恐怖心は、なくなるのを待っても、なくなっていかないことがある。
何なら、やらなくなったことはもっと怖くなる。
恐怖心を抱えたまま、飛び込むしかない。
私はバンジージャンプも飛びました。
死ぬ気になれば、大概のことはどうにかなる。
手首の痛みで死ぬことはないから大丈夫。
やりたいことならば、やってしまおうということ。
痛みは悪化すると、原因が特定しやすくなるというのも副産物です。
見えない敵とは戦えないけど、見えてくればどうにかなるものです。