疲れた時には甘いもの?ダメ絶対!
疲れた時には甘いものを食べると脳のエネルギーになると聞いたことありませんか?
実はあれ甘い罠です。
ブドウ糖が脳のエネルギー源ではあるのですが、砂糖のような甘いものを食べなくても、たんぱく質からも作ることが出来ます。
炭水化物も吸収される際にはブドウ糖になります。
ブドウ糖が大切な栄養素であることは間違いないのですが、甘いものを取ることがプラスにはならないのです。
甘いものをとると、すぐに分解吸収されて、血糖値が上昇します。
血液中の糖(血糖)が脳のエネルギー源ですが、血糖値が高すぎるとさまざまな弊害が起きるため、適度な血糖値にするためにインシュリンが分泌されます。
しかし、急激に上がった血糖値は今度はインシュリンの働きにより血糖値が下がりすぎてしまいます(分解が早い為すぐ不足します)。
急激に下がった血糖値を上げるために、アドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンが分泌されます。
アドレナリンが出るとイライラしやすくなったりします。お腹が減ってくるとイライラしたりするのはこういう理由があるのですが、甘いものを食べるとその反動で余計にイライラしやすくなる環境を作り出していると言えるのです。
それに急激な血糖値の上昇の影響でホルモンの分泌が多くなることで、余計なホルモンの消費が起こり、副腎疲労による慢性疲労症候群になりやすかったり、イライラしやすいキレやすい、などの症状に悩まされやすくもなります。
疲れた時には甘いもの!というのはある意味、イライラした時のタバコ!みたいなものかもしれません。
一時的には満たされるけど、それが切れてきたら、より一層のイライラを感じることになる。そして中毒性があるという事です。
炭水化物の多い食事をしていると、血糖値が上昇しやすく、消化も早い為、お腹がすくのも早くなります(低血糖になりやすい)。
そこで甘いものを間食して、空腹を満たす。というのが最悪のシナリオです。
ですので、食事の際に、良質のたんぱく質をしっかり食べて、時間をかけて消化されるようにしましょう。
たんぱく質は筋肉になるというイメージがありますが、運動などをしていない場合、それほど筋肉に必要が無いので、不要分は分解してブドウ糖の原料になります。
タンパク質をしっかり取っていれば、血糖値を急激にあげることなく、時間をかけて糖の供給につながるという事です。
それに糖は肝臓などで貯蓄しているので、少々食事をしなくてもきちんと供給されるように出来ています。
さらに嫌なことを言ってしまえば、血糖値が急上昇した後、インシュリンによって血糖値を下げますが、その際中性脂肪に作り替えられて、体内に貯蓄されるのです。
つまり、甘いものを食べることによって、体内でホルモン分泌が忙しくなって、最終的には脂肪にして落ち着くのです。
炭水化物も必要な栄養素なので、食べないようにすることに関しては、私はまだ疑問を持っていますが、砂糖などの甘いものに関しては取らなくてもいいものという認識です。
食べたくなるのは甘いものを食べることによって中毒になって止められないという事です。
中毒を脱するためには、しっかりした食事が基本です。しっかりした食事をとりながら強い意識をもって甘いものを断つ必要があります。
甘いものをとることで、余計にイライラしてると思ったら悔しくないですか?しかもそれを脂肪にしているという(-_-;)