なんでも筋肉で良くなるわけない
この最近、ちょっと施術の効果が出ない人が多くて気落ちしてました。
ちょっと前から、施術を受ける方への注意事項から、施術の効果の出にくい人への記述を消していました。
効く人なのに、効かないと思われて来なくなるのはもったいない、というのがあったので、まずは問い合わせしてもらったらと思ったのもあります。
そして、効く効かないの記述をすると、こういう時はOKだけど、こういうのはダメ、でもこれこれなら効くことがある。
みたいに複雑な文章になって、読んでもらいにくくなります。
それで、省略してたけど、またそれも考え直してます。
そもそも、筋肉のケアだけでなんでも良くなるわけではないです。
痛みというのは、自律神経も絶対にかかわってくるのです。
朝起きた時はけっこう痛かったのに、仕事に集中し始めると痛くないというのも、自律神経による、痛みの抑制効果です。
痛みの抑制が出来るということは、逆に痛みを強く感じることも出来るのです。
脳は痛みを作りだすこともあるから、火のないところに煙を起こすことだって可能なのです。
日によって痛みが出たり出なかったり、変化が大きい人は、そもそも肉体的な要因ではないことが多い。
傷口が、昨日は血がにじんでたのが翌日にはすっきり綺麗。
その翌日にはまた血みどろになる、なんてことは起こりえないのです。
ただ、酷使したかしていないかで、痛みの出方の差が出ることもあるから、日によって変化が出るだけで、施術が効かないと切り分けることも出来ないのです。
他にもいろんなケースがあるから、書ききれないのです。
ここ最近は動きで明確に痛みが出ているのに、効果が出せないケースも続いています。
ホントにさっぱり理由の分からないケースです。
年に一度か二度あるなしのようなのが、ここ最近続いてるんです。
施術で効かない人に、施術の効果が出ていないとか、施術の効果があいまいと伝えることは、私にとっては優しさなんです。
それを伝えなければ、効果が微妙なまま長く通ってもらうことになります。
もしかしたら、時間の経過で良くなったものでも、通院してもらっていれば、
「おかげさまで良くなりました。」
なんてことも起こるので、私の方はメリットになります。
ただ、場合によっては、通うだけ通って、良くならないということで、その人がいつか諦めるときが来るかしれません。
私は効く人はマジックのようにどんどん変化していくことを知っているから、そうではない人に、正直に伝えるのです。
私なりのやさしさは、人にとって不快に感じる。
言わないやさしさというのもあるんでしょうね。
ハッキリ言わずに、なぁなぁで通ってもらうっていうパターンも多々あるでしょう。
でも、それのせいで、ほんとに良くなる痛みと、上手に付き合っていく系の痛みがごちゃ混ぜになって、正解が見えなくなってしまうんです。