痛みは主観的なもの
以前普通の整体をやっていた頃、施術を受けに来た人に聞かれました。
施術を始めようと、肩を触っているときに聞かれたのです。
なんでそんなこと聞くのかな?と思ったら、
美容室で肩を揉まれたときに、肩こってますね、と言われたと。
マッサージとかを受けに行っても、肩がこっていると言われたと。
本人は自覚がないけど、こっているのかな?と思ったそうです。
そこで私が、
「こってますよ。
こりすぎると慣れてしまって、肩がこっていることが分からなくなるんです。
このままだと、ある時急に腕がしびれたりして大変なことになるので、定期的にほぐしておくといいですよ。」
と言えば、肩こりではなかった人を肩こりもちにすることが出来ます。
肩こりの人を捏造することが出来るのです。
本来肩こりも、主観的なものです。
それを他人に評価してもらおうとすると、おかしなことになるのです。
これを手首の症状で考えたときに、手首の痛みは、作り出すことが出来ない。
でも、もしこれが、手首のゆがみだとしたら。
ゆがみは素人には分らない、という事になる。
だから、
「あなたは手首がゆがんでいる。
このまま放っておいたら、将来手首が動かなくなる。」
などと言えば、施術を受けたほうがいいという事に出来る。
手首の痛みに関しては、皆さん痛いから病院とか整体とか、どこかしら行くことになります。
痛みが問題だったのに、検査を受けたり施術を受けたりして、
「尺骨が長い。これがぶつかって、痛みが出ている」
「TFCCが損傷している」
「手首の骨がズレている」
などと言われて、そのせいだと思い込んでしまう。
ほとんどの人は、そのまま痛みが無くなってくれば忘れてしまうことだろう。
でも、不幸なことに痛みが無くならなかった場合、どうにかして、治そうとする。
その治そうとするとき、
骨をどうにかしようとする。
損傷しているところをどうにかしようとする。
その結果、手術に踏み切ってしまったりする。
ズレているところをどうにかしようとする。
その結果、痛みが取れないのに、整体に何度も通う羽目になる。
整体に見切りをつけて他の病院に行って上記の流れになるか、痛みを諦めることになる。
これはもう呪いに掛かっているとしか言えない。
これらを言った医療関係者や、整体師もだましているとは思っていなかったりする。
教科書に書いてあった、論文に書いてあった、セミナーの先生が言っていた、師匠にそう習った。
だけだったりする。
痛みは主観的なものだから、他人が評価をすることが出来ない。
だから、医師や治療家は客観的に判断できるものに置き換えようとする。
その結果、えん罪事件が多発している。
しまもと整体院は客観的に評価をすることはない。
だから、つねに主観を確認する。
どうですか?と。
誰かにどうにかしてもらおうとしてもダメなんです。
自分でどうにかしないと。
しまもと整体院は自分でどうにかしようとする人のお手伝いをするのです。
ただし、自分一人でどうにかなるのなら、そもそも私も手首専門整体なんて作らない。
自分でどうにかしないといけないけど、自分一人ではどうにもならないから、手伝うのです。
痛みを取るのも自己責任。
私は強力なサポーター。
ここを勘違いして、自分一人でどうにかできると思ったら、良くなるものも良くならないし、私に任せたらどうにかしてくれると思ったら、期待外れで終わってしまいます。