まさかのそっち?
先日のお客さん、施術をしながら、なかなか思うような効果が出ませんでした。
この動きが痛いというのがあり、同じ原理で反対の動作も痛みが出ているので、施術が効きそうなのに、あまり変化がない。
おかしいなおかしいな、と思いながらも諦められず。
施術が効かないからと言って、すぐに施術が効かない痛み、と決めるわけにもいかないのです。
ちゃんと痛みが出ているし、痛めたきっかけもハッキリしている。
そして、痛みの経過など聞いても、肉体要素である証拠が沢山。
そして、いろいろやって効かなかったので、私がとった選択肢は・・・。
「ここが痛い」
と言っている場所を疑う、という事でした。
その方は手首の平側を気にして、
「この奥の方が痛い感じがする」
と言って、平側を触っていました。
なので、平側に痛みを出す筋肉をあれこれ触って、変化がないなぁと思っていたのです。
想定される筋肉を一通り触って変化がないので、仕方がない。
「甲側の痛みなんじゃね?」
という事で、甲側の筋肉を触ったら、痛みが明らかな変化をしました。
「痛かった動きが痛くなくなった」
のです。
押しているところがすごく効く。
痛みの出る動きをしても、痛みが出にくくなる。
「痛みが出にくくなるってことは、結局痛み取れてないじゃない。」
って思うかもしれないけど、さっきは痛かった動きが痛くなくなれば、それは効いているのです。
痛みが出ないと、そこよりさらに、もっと動かすので、まだ痛いというだけなのです。
ここが痛いというのは本人にしか分かりません。
手首の真ん中が痛いと言っていたけど、実際は親指側の痛みだったとかもあります。
痛みは本人にしか感じられないので、私は分らないのです。
だから私はあくまでも本人に確認するのです。
施術する側が、良くなったとか、良くなっていないとか、分かるわけがないのです。
痛みに関して、他人に判断してもらうというのは無理なのです。
でも、その本人だってよく分からないこともあるから大変なんですよね。
いろんなケースがあるとまた学べました。