痛い動きをしましょう
私のところに来た人には、タイトルのように、痛い動きをしてくださいと話します。
それは、痛い動きの時に、痛めている筋肉が動くからです。
たとえ話として、筋肉をABCDブロックに分けたとして、Cブロックがケガをしたとします。
AとBが動いても痛みは出ないけど、Cを動かそうとしたときに痛みが出ます。
だから、Aだけ動かしてももちろん平気だし、Dに力を入れても平気なわけです。
Cを動かそうとした時とか、Cに力が入った時に痛みが出るのであれば、Cを動ける筋肉にするには、Cを動かす以外に方法はないのです。
スポーツ万能な男の子がいて、走らせても、球技をさせても平均以上の力を発揮します。
でも、水泳をさせたら、全然泳げない。
で、そういう子に、水泳を平均程度には出来るようにしたい場合、どうするか。
水泳をさせる以外には方法はないのです。
もちろん、水泳の中で初歩の初歩からというレベルに合った練習は必要だと思いますが、水泳をせずには出来るようにならないということです。
痛い動きをしましょうというのは、その動きの時に、痛めていた筋肉が動くのだから、その動きをしないと出来るようにはならないのです。
でも、当たり前の話ですが、根性で痛いのを我慢してやりましょうと言っているのではないのです。
ケアを受けて、痛かった動きが痛くないようにして、痛かった動きをしましょうってことです。
さっきまでは痛かったけど、今は平気になった動きをする。
さっきは全くできなかったけど、今はちょっと痛い程度の動きをする。
そうやって、痛かった動きが出来る筋肉に作り替えるのです。
だから、私の施術を受けた人にしかアドバイスが出来ないのです。
昔は、手首の小指側の痛みの原因になる筋肉が一つだと思っていたのです。
これさえやれば治ると思っていたから、ブログの記事にして発信できたのです。
今は、少なくとも三種類あると思っている。
その三種類はそれぞれアドバイスが違うから、原因の筋肉が分からないとアドバイス出来ないのです。
そして、ここだよと説明しても、多くの人は違うところを触ったり、正しく触っていても、効かせられない。
そんなのを目の当たりにして、動画でケアの仕方を教えようとは思えないのです。
私のやり方は、誰がやっても安全というわけではない。
でも、直接痛みの原因をケアできるから、結果が出るのも明確なのです。
効いているか、効いていないのか、確認しながらやらないといけないから、本人しか正解が分からないうえに、効くというのがどんな感じか知っていないといけないのです。
痛みと面と向き合って乗り越えるのだから、痛みなんかこわくないのです。