とりあえずケアを続ければいいんですよね?
ケアを続けていけば良くなるんですよね?
って時々聞かれることがあるけど、答えはNOです。
「ケアはレベルアップしなければ、それ以上は良くならない」
10点満点のケアのうち、5点のケアでは5点分しか良くならない。
10点満点まで行けなくても、せめて7~8点までいけるようにしないと、施術後の状態をキープも出来ない。
時々、私の施術を受けた後、そんなに苦労することなく良くなる人もたまにいますが、そういう特殊なケースは除くと、効かないケアでは良くならないです。
ケアは効けば、その場で明確に痛みの変化が出るのです。
だから、変化があれば良くなっていくけど、変化がなければ良くならないのです。
その場の変化があっても、痛みが戻るのなら、ケアの頻度が少ないか、ケアの効きが弱いか、負担を掛けすぎか、です。
効かないケアを続けることはマイナス要素になることもある。
効かないケアを続けていくと、場合によっては、筋肉が硬くなってしまって、さらに効かなくなったりもします。
キックボクサーがローキックを蹴られ続けていると、外からの刺激に耐えられるように、鎧のような筋肉を作り上げてしまうのです。
筋肉のケアも、長期的に続けていると、そうならないとも言えない。
効かないなと思った人の多くは力技で解決しようとしてしまい、よけいに効きにくくなり、よけい硬くなります。
入れるつもりもないのに、無駄なところに力が入っていると効かない。
筋肉を動かさないといけないのに、ちゃんと動いてなければ動くようにはならない。
私は指先の感覚が人より繊細なので、指の下で動く筋肉がターゲットの筋肉なのか、他の筋肉なのか分かるのです。
だから、
「そうじゃない もっとこう それそれ、その力の入れかた!」
が言えるのです。
私がそれそれと言ったときには、本人は、
「あ~なるほど、さっきと全然効きが違う!」
と分かるのです。
効かせられる私の施術と、効いているかどうか本人しか分からない現実。
があるから、共同作業じゃないと出来ないのです。
私がやると簡単そうだからと言って、簡単なケアではないのです。
シンプルだからこそ奥が深い。
分かるようになってくると、面白くなるんですよね。
やればいいんですよね?というスタンスでは出来るようにはならない。
自分一人で背負い込んでもダメだし、私に任せっぱなしもダメ。
自分できちんと痛みと向き合わなければダメなんですよね。
本人がその気にならなかったら、どんなにアドバイスをしても身にはつかない。
良くなると信じてないなぁとか、本当に良くしたいのかなぁ?と思う人も時々います。
私自身、治らなくて悔しい思いをしていた時、ほんとに必死でした。
その時の自分の必死さを知っているから、どこか他人任せな雰囲気を感じると、
「なんでもっと必死にならないのだろう?」
と思うのです。
私の今の施術や、教え方は当時の自分にしてあげたかったことです。
整体と言うより、肉体改造なんです。
本人のセンスとやる気次第で、結果なんかいくらでも変わります。
効かないケアをだらだらと長く続けるのは、時間の無駄です。
だから、ちゃんと良くしたい人は、ケアのレベルアップを目指してください。