症状は必要なもの
痛みとか熱とか、体調不良と言われる症状というのは、不快なものが多いですよね。
痛みのない暮らしをしたいとか、病気で熱が出たりすると、健康な時が幸せだったと気づいたり。
でも、この症状って、必要あって出ているから、無視してはいけないし、むやみやたらに消すのも良くないですよね。
痛みを先天的に感じない人がいるそうなのですが、痛みを感じないから、気が付かないうちにけがをしているそうです。
熱湯に手をつけても熱い(痛い)と感じないから、大やけどを負ってしまったり。
目に砂が入ると通常、痛みを感じて涙が出て、まばたき出来なくなりますが、もしあの時痛みを感じなかったら、そのまま、まばたきを続けて、眼球が傷だらけになってしまいます。
風邪をひいて熱が出るのも、ウイルスと闘うために、免疫が働きやすい環境を作るためです。
ウイルスは熱に弱いので、ウイルスを弱めたうえに免疫が働きやすくなるのだから、免疫が勝つのです。
もし熱が出なければ、免疫が弱いままなので、ウイルスとの戦いは時間がかかったり、ウイルスが増幅したりして、他の臓器などもやられてしまったりするのです。
だから、熱を下げるというのは、身体の治ろうとする反応を邪魔することに他ならない。
不快だという症状を取るのも、ここぞという時には必要な時もあると思いますが、出来れば使わずに治したいものです。
痛みが出ることで体を守ろうとするのであれば、無理やり痛みをなくすのはよろしくないのです。
本当の原因に手を差し伸べることで、痛みが無くなるのであればいいのですが、化学の力で痛みを消すのは最小限にしたほうがいいよなぁって思うのです。
先日バドミントンの後、着替えをしたけど、汗をかいて、汗だくのままバイクに乗りました。
涼しいを通り越して、寒いなと思っていたら、家に着くころにはお腹が痛くなりました。
汚い話ですが、お腹を冷やして下痢になったのです。
お腹が痛いので、痛みは嫌だなと思うのですが、この痛みが無かったらいやだなと思います。
痛みがなければ、お腹が張って空気が出ると思って、気を抜いたまま、放屁しようとするかもしれません。
痛みがないままおならのつもりで、そのまま出たら、社会的にダメージを受けます。
「痛くなって教えてくれてありがとう!」
って思うのです。
痛みとか、熱とか、いわゆる体調不良は、不快な感覚を伴いますが、現象としては体を治す為だったり、身体の異常を教えてくれているのです。
赤ちゃんは言葉をしゃべれないけど、泣くことで異常を知らせてくれます。
もし赤ちゃんが泣くことが出来なかったら、気が付いたら息をしていないかもしない。
赤ちゃんが泣くと、うるさいと思うかもしれませんが、教えてくれると思ったらありがたいことです。
体調不良は、普段無理をしている身体が今がチャンスとばかりに修復しようとしているサイン。
無理していることを教えてくれるサイン。
出来るだけ自然な形で、いたわりの気持ちを持って、身体に接して欲しいと思うのです。