整体なんか、なくなってしまえ
整体なんかなくなってしまえ!
って思うことがあります。
整体の仕事をしているくせに何言ってるんだ?って感じですよね。
でもこの視点は持っていたいなと思うのです。
結局整体は、怪我や体調不良が良くならない人がいて成り立つ商売です。
それも、病院とか整骨院と言った、保険診療が出来る医療機関に掛かっても良くならない人が来るところ。
だから、多くの人が健康で、不安なく過ごせるようになれば、整体というのは必要がなくなる。
整体が癒しとしての側面もあるのだけど、なんとなくそれならリラクゼーションサロンの方が名前としてしっくりくる。
整体は医療行為じゃないとはいえ、人々が整体に期待するのは、症状の改善。
例えばの話、私が手首の痛みの原因は前腕の筋肉が原因だと話していますが、これが医学で正しい形で取り入れられたらどうか。
病院の筋肉のケアで良くなるようになれば、整体が必要なくなります。
私と同じ技術を持ったリハビリの先生が、ワンコインで治療してくれるようになれば、一回一万円もする私の施術は求められることは無くなります。
そうなれば私の役目は無くなるわけです。
もしそうなれば、私は他の部位の施術をするでしょうけれど、他の部位も病院の治療で良くなれば、私は整体をやめるかもしれません。
逆に言えば整体をやめる覚悟がなければ、手首の痛みの治し方を広めることは出来ないのです。
手首の痛みの専門は、手首の痛みが無くなれば、役目はないのです。
私は個人でやっているから、そういうことが言えるのですが、これが組織になるとそうはいかない。
○○専門医という認定資格があります。
そういう資格制度まで作ったものの場合、○○という病気やけがを撲滅してしまったらどうなるか。
組織が成り立たない。
だから、○○というケガや病気をなくそうという方向には向かわなくなるのです。
病院も整体も、不健康な人がいてくれないと困るわけです。
だから、健康な人を増やそうという方向に向かわない組織なんて、なくなってしまえばいいのに。
と思うのです。
根本的に治らないことをやっているうちは、そんな考えをすることはないのですが、根本的に治る施術が出来るようになると、こういう視点を持ち始めるのです。
私がやっている筋肉のケアは、難易度が高いので、簡単にはマネは出来ません。
でも、組織的にこれをケアできるシステム作りは出来ると思います。
ただし、システムが上手くいって、痛みで悩む人が減ってくると組織が成り立たなくなる。
となると、手首専門ではなく、痛み取り専門にして、ひざも肩も肘も同様に取れるということを広めなきゃと思うのです。
そうすると、整形外科医もその他の代替医療も、すべて敵に回す覚悟が要るなぁと思うのです。
で、結局は痛みで悩んでいる人を助ける行動で、なんでモメる必要があるのか?と言うことです。
手首の痛みで悩んでいる人は、手外科に行く方が多くいます。
手外科の前で、私がデモンストレーションすれば、手術を回避しようと思う人は増えると思います。
世の為、人の為を考えれば悪いことではない。
けど、手外科の先生の立場を考えればやるべきではない。
なんか、正義ってなんだろう?って考えちゃいますよね。