こぶしを痛める
よく、こぶしを痛めるって表現ありますよね。
あ、これは格闘技をやっている人達の間だけの話ですね(笑)。
私はキックボクシングを楽しくやっているのですが、選手でやっている人は、結構こぶしを痛める問題があります。
この場合のこぶしを痛めるというのも、いくつかケースがあります。
こぶしの骨の部分を痛めるというのと、手の甲のような中間部分を痛めるというものです。
こぶしの骨を痛めるというのは、いわゆる骨折などのこと。
手の甲のような中間部分を痛めるのは、私は筋肉の問題ではないかと思っています。
昔、キックボクシングをやっているスポーツジムのインストラクターの人に、こぶしが痛いというのを聞いたことがあります。
その時はまだ治し方を知らずに、アドバイスとかが出来なかったのですが、手の甲の真ん中あたりが、手首を曲げたり反らしたりしたときに痛いと言ってました。
動かして痛みが出るのであれば、それは筋肉のケアで良くなるのです。
それに対して、骨が折れたりヒビが入ったりするのは、動きと無関係な痛みですよね。
これは私自身の持論ですが、バンテージとかを巻いて、こぶしを守りすぎたせいではないかと思うのです。
空手家でこぶしを痛めるというのはあまり聞きませんでした。
空手の場合、素手で殴りあうので、こぶしを守るという概念がありません。
あるのはこぶしを鍛えるという概念です。
空手家はパフォーマンスで、バットを蹴りで折ったり、瓦を突きで割ったりしますよね。
それらをやっても平気なように、鍛えているのです。
きちんと力を乗せても大丈夫な拳の当て方というのも、素手でパンチを打つ場合は重要になります。
ボクシングやキックボクシングだけをやっている人は、こぶしのどの部分が当たっているか、あまり意識できていない人もいるかもしれません。
折れるからバンテージなどで守るのか。
折れるから、折れないように鍛えるのか。
私は後者です。
そして、その副産物として、硬いパンチが生まれるのだと思います。
ガードの上からでも効かされるようなパンチ。
バンテージの下に何か仕込んでいるのではないか?と疑われるような硬いパンチが出来ると思います。
骨粗しょう症で、骨折したくない人が出歩かなくなれば、骨はより脆くなりますよね。
人間の身体は、使えば鍛えられるのが道具と異なるところです。
道具は使えば使うほどすり減ったり、ぼろくなったりするけど、人間の身体は使えば使うほど強くなる。