痛みはサイン
痛みは体からのサイン。
身体は声を出すことが出来ない。
だから、何か異常があるときには痛みとか違和感として宿主に伝えてきます。
赤ちゃんが何か伝えたいことがあるときに泣くのと同じように。
赤ちゃんが泣くからと言って、口を押さえるようなことをする人はいないと思います。
でも、痛みに対してはどうでしょうか?
痛みを感じないように痛み止めとか、注射とか、臭いものにふたをするかのように、痛みをごまかそうとしたりしませんか?
それは赤ちゃんの口を塞いで静かにさせるようなもの。
確かに、何が原因で痛いのか分からなくて、その場をしのぎたくなる気持ちも分かります。
でも、その場しのぎをしていることすら気付いていない人も多いと思うのです。
クスリは症状を抑えるものであって、治すものではない。
その単純な話も、テレビコマーシャルなどで、勘違いしている人が多いと思います。
痛みに限らず、薬はその場しのぎです。
その場しのぎと理解していれば、薬は使いようによって便利で良い物でしょう。
痛みは体の問題と、栄養の問題と、自律神経の問題があります。
身体の問題と言うのは、骨や筋肉や靱帯など、どこか体の組織が傷んでいるものです。
栄養の問題と言うのは、身体に必要な栄養素が足りないと、身体の機能に問題が起こるのです。
自律神経の問題と言うのは、自律神経そのものが痛みをコントロールしているので、コントロールが出来なくなると、痛みを感じるのです。
身体の問題は、再現性があるのです。
触れば痛い、動かせば痛い、力が入ると痛いなど。
栄養の問題と、自律神経の問題は再現性に乏しいことがあるのです。
自律神経は寒い熱い、心地よい、不快など環境や感情に左右されます。
栄養の問題も、完全に欠乏すれば常に症状が現れるでしょうけれど、その手前だと、足りなくなった時だけ出たりするのだと思います。
ホルモンの原料はコレステロールだったりします。
ビタミンなども合成に必要だったりします。
ビタミンが大量に消費されると、欠乏したりするのです。
これらは私もまだよく分かりません。
そちら方面に強いのは、それらの治療をしているドクターの方が詳しいと思います。
私は体の問題の中の、筋肉に特化しているのです。
それ以外は、可能性の話しかできないのです。
でも、痛みは体からのサインなのだから、本人がきちんと痛みと向き合って、対処すれば解決できると思っています。
生き方の見直しなのか、食生活の見直しなのか。
一つだけが原因じゃないかもしれない。
身体の問題と同時に、栄養の問題も隠れているかもしれない。
自分の身体のことだから、他人にどうにかしてもらおうという姿勢ではいけないと思うのです。
私はあくまでもサポートするだけ。
生き方のことや、食生活のことを口出しすると、嫌がられることもあります。
でも、私の施術が効かない人に、「私の施術が効かなかったらあとは知りません」と言う態度は取りたくないのです。
嫌われることがあっても、伝える必要があると思うのです。
馬を水辺に連れて行くことは出来ても、馬に水を飲ませることは出来ない。
馬が水を飲むかどうかは決めるわけです。
同じように、人間も助言をされてもそれを納得するかどうかはその人次第。
人生はあくまでも自己責任なのです。
同じアドバイスでうまく行く人もいれば、いかない人もいる。
痛みときちんと向き合えるかどうか、その人次第なのです。