放っておいても治る
放っておいても治るものがある。
それは放っておいた場合にしか知ることは出来ない。
多くの人は不安を植え付けられているから、放っておくことが出来ない。
先日は、
「ぎっくり腰の治療に整体に行って、2週間で良くなった」
と言う人がいた。
そこで私は、
「それ、整体受けなくてもそのくらいで良くなったかもしれませんよ」
と言いいました。
これ、嫌われる人の発言ですね。
普通の人は言わない。
整体師は余計に言わない。
整体業界に居れば、これを言うことで、潜在的な患者さんを減らすことになる。
身体の不調に悩む人が多ければ多いほど、需要が増えるのだから。
でも、社会全体で見た場合には、言わないことは不誠実だと思う。
整体に行かなくても良くなるだろうけど、少しでも早く治したいから受けたい。
というので、分かっていて受けるのだったらその人の自由だと思う。
でも、多くの人はそれを知らない。
知ってて利用するのはその人の自由。
知らずに利用するのは、その人の損失。
そう信じこまされて利用するのは、利用しているつもりが利用されている人。
放っておいても良くなるものは放っておけばいい。
それで良くならないものは、どうにかしないといけない。
受けても受けなくても変わらない。
と言うことを、気付かされるのは人によっては怒るかもしれない。
人は誰でも、無駄なことをしていたと思いたくないもの。
でも、失敗から学ばなければ失敗し続けることになる。
病気も同様。
薬を飲まなくても治るものは、薬を飲まずに経過してみないと知りようがない。
健康診断を受けても受けなくても、死亡率が変わらないことは、大規模な比較データを知らないと知りようがない。
コレステロールは高い方が実は健康で長生きということは、そういう情報を知らないと知りようがない。
コレステロールを下げる薬を飲んでいる人は、無駄に飲んでいるだけだったりして。
それどころか、コレステロールを下げる薬を飲むことで、別の体調不良が起こることを知らなかったりもする。
医療側が本当は説明をするべきだけど、そんなこと多くの医療従事者は知らない。
知ったとしても、それを広めようとすると、組織的に潰される。
詐欺が行われている場合、詐欺を無くすことは難しい。
詐欺師はバレずに得をする限り、やめる理由が無い。
詐欺の手法を庶民に啓発をして、庶民が騙されなくなれば、詐欺は無くなる。
庶民が賢くなるしかないのです。
健康を守るのは自分です。
正しい情報は自分で手に入れないと、都合のいい情報をつかまされるのです。