気持ちが大事
人の痛みと言うのは本人にしか分からない。
でも、その本人ですら痛みが分からなくなることもある。
痛みと言うのは感情ともつながっているので、ストレスの強い状態で不快な感情があるときは、痛みを強く感じやすかったりもする。
同じ痛みでも状況によって感じ方が違うという事ですね。
交通事故にあって、身体が動かない時、駆け付けた周囲の人に、
「今救急車呼んでるからもうすぐ来るから、もう大丈夫だからね」
と声をかけられるのと、
「うわ、皮膚から骨が飛び出ていてこんなに出血していて、もうこの人無理なんじゃない?」
とささやかれるのとでは感じ方が全く違うことでしょう。
身体が動かないから状況を確認出来ずに不安なところに、大けがの詳細なことを聞くと、もうだめだと思ってしまうかもしれない。
人は大丈夫と思えば大丈夫になるし、ダメだと思えばダメになる。
だから、怪我をしたときでも、大丈夫と思うのか、もうだめだと思うのかで、その後が変わってくる。
施術を受けて痛みの変化を感じた時でも、まだ痛いと思うのか、こんなに激変するのだから筋肉のケアで治ると思うのか。
同じ変化をしても、治ると思う人もいれば、治らないと思う人もいる。
私は怪我をしたとき、基本的には放っておいても治ると思っている。
そうすると、基本的には放っておいても治るのです。
昨年強めの捻挫をして、今度ばかりはマズいかなと頭をよぎったこともあるけど、放っておいても治ると思っていたら、気が付いたら治っていた。
痛いなと思っているうちは記事にしようとするのに、痛みが無くなったら記事にすることも忘れていました。
この記事を書いた一か月後には痛くなくなっていました。
先々月、指を痛めて、手のひらに痛みが出ていたのですが、あまり明確に痛い動作が無かったので、そのうち治るだろうと放っておいたら、気が付いたらこの痛みも出なくなっていた。
そして今度は2・3日前から少し肘に違和感が出ているのですが、これもまたちょっと気になるときがある程度で、どの動きが痛いのかあまりはっきりしない。
なので、今回の痛みもひどくなってきたら対処するけど、このままひどくならなかったら、放っておいてそのうち治っているんじゃないかなと。
放っておいたら治るものは放っておく。
放っておいたら治るものでも、何か対処してしまうと、それのお陰で治ったと思ってしまうもの。
湿布を貼った、サポーターをつけた、薬を飲んだ、などなど。
自分の身体の治る力をまずは信じる。
ダメなら、きちんと痛みに向き合ってみる。
私のスタンスはこんな感じです。
だから、私はお客さんにも放っておいたら治りそうだなと思ったら、放っておくことも提案する。
でも、早く治したいという要望があるなら、最善を尽くす。
人生の主役は本人。
だから、本人がどうしたいのかが大事。
そのうえで、治りたいのなら、治っているという前向きな気持ちを持つことも勧める。
沢山のお客さんを見た結果、良い変化の方に意識が向く人は良くなっていくし、良くない方(残っている痛みなど)に意識を向ける人は良くなりにくい、と言う傾向が分かる。
どのタイミングで、その人が良くなっていると認識するかは人によって違うけど、良くなっていると思ったもん勝ちな傾向がある。
放っておけば治るといろんなケガを乗り越えた私が唯一、放っておいても解決しなかった痛みが手首の小指側の痛みだったのです。
それは私自身が見つけたケアによって、克服出来てしまったのです。
だから、今の私は怪我が怖くないのです。
問題が起きた時には、その問題をすでに解決した先人がいるのなら、先人に学ぶのが一番です。
私は、10年放置しても治らなかった手首の痛みを、手術をすることなく克服した先人です。