親指付け根の痛みか・手首の親指側の痛みか
この写真の痛みはどこの痛みでしょうか?
この丸がついているところに痛みが出た場合、親指の付け根の痛みと言う人もいるし、手首の親指側の痛みと言う場合もあるようです。
先日来たお客さんは、手首の親指側が痛いということで受けに来て、ここら辺が痛いということでした。
手をついたときに痛いと。
最初は私は別の筋肉が原因だと思い、これはどうですか?と尋ねてみてもあまり改善はなく、二か所目も改善が無く、三か所目も改善が無く、まいったなぁと思いながら、一応ここも確認するか、と思って4か所目をケアをしたらマシになりました。
私の中では手首の親指側と言う認識ではなく、親指の付け根の痛みと言う認識だったために、少し時間がかかりました。
どの動きでどこが痛いか。
痛む動作が多ければ、それだけヒントが多いということになります。
把握できている痛みが少ないと、その限られた動作で変化をするところを探すので、少し時間がかかったりするのです。
この痛みも数年前であれば、見落としていたような痛みです。
私自身の経験値が上がって、見つけられるようになった痛みです。
この痛みは、人差し指の付け根の痛みと同じケアの方法で改善が狙える筋肉でした。
人差し指付け根の痛みのところでは、第一背側骨間筋を疑っていますが、この筋肉のケアの時は、手の甲側と平側両方を挟む形になります。
同じケアだけど、効いていた筋肉が違う可能性が高いです。
親指の付け根の痛みの場合、母指内転筋の可能性が高いなと思うのです。
同じ動さのときに、一緒に働く筋肉だから、分けて考える必要はあまりないかもしれない。
でも、より効率的に効かせようと思ったら、どちらかハッキリしたほうがいい。
親指の付け根の痛みと言うのが、私の中では、関節技のような痛みのこともあったのですが、そうではない痛みもあるということが分かってきました。
痛みのことは分かってくると、より複雑になっていくなと思います。
Aの痛みは原因はBと言うことであればシンプルです。
でも、B以外にもC、BとC以外にもDも。
とかなっていくと、どんどん難しくなります。
でも、私自身としては対応力が増えたということになります。
関節の痛みの原因が複数あるから、どこをケアしたら良くなりますか?と聞かれても、触らないと分からないということになってきましたが、患者さん自身が自分で色々試すのは良いと思います。
自分でやっても良くならないという場合は、ご相談いただけたらと思います。