ストレスを無くすことは出来ないけれど、減らすことは出来る
という記事を以前書いた。
ここで私は、アドラーの教える生き方が出来れば、この世から整体の仕事はなくなると思うと書いたのです。
うちは関節の痛みの整体なので、別ですが、多くの整体に来る患者さんは、8~9割が肩こり腰痛です。
私は肩こり・腰痛は性格と環境ですよというお話をすることがあります。
性格、環境って言われてもよく分からないと思いますが、伝わりやすい言葉にすればストレスです。
腰痛は伝わらないので、肩こりで説明をすると、肩こりの原因は気遣い我慢だと私は言っています。
子供の頃は肩こりなんてないのに、なぜ大人になると肩こりになるのか。
それは、大人は気遣い我慢は仕方がないと思っている人が多いから。
気遣い我慢が出来ない人は子供、くらいに思っている人もいると思います。
大人になれば、多かれ少なかれ気遣い我慢はあります。
ちょっとくらいなら問題ありませんが、それが多くなると、自分らしく生きられなくなり窮屈になるのです。
窮屈な生き方をしていると肩こりになるのです。
性格的には窮屈な生き方をしない人でも、環境によって窮屈になることもあると思います。
結婚して、旦那さんの両親と一緒に住むことになって、そのお義母さんが過干渉だったりすれば、肩こりになることでしょう。
という感じで、身体の症状は、ストレスが関係するのです。
でも、ストレス源であるお義母さんを変えることは出来ません。
というよりも、相手を変えようとすることで余計にストレスは増えてしまいがち。
相手を変えるのではなく、自分が変わる必要があるのです。
まず一つは、自分の気持ちを相手に伝える勇気。
やってもらって嬉しいことと、やられると辛いこと、悲しいこと、きちんと伝えられたら、それだけで解決することもあります。
オブラートに包みすぎて、全く伝わらない言いかたの人もいます。
ケンカにならない伝え方が出来るかどうか。
ストレスは同じ現象があっても、気にする人もいれば気にしない人もいるのです。
だからこそ、自分はどう思うか、きちんと伝える必要があるのです。
自分がそうだから、他人もそうだと思いがちだけど、自分が普通だと思い違いしていることもある。
伝えて変わらなければ、上手に距離を取ること。
上手に発散すること。
これらも大事。
どこかで我慢しても、どこかで発散できれば、貯まる一方にはならないもの。
欲望に忠実にならず、ぐっと我慢して節約しても、別のところでパーっと使っていれば、お金は貯まらないですよね。
ストレスとお金を換金してもらえるなら最高なんですけど、お金とストレスを入れ替えて考えたら分かりやすいですよね。
整体も一つの発散方法ですけど、肩こりを治すと思って通っていると、それは目的と手段がズレていると私は思うのです。
出来ることと出来ないことがあって、私は出来ないことにチャレンジしていると思うのです。