コメントに対するお返事
猫ひろしさんからのコメントへのお返事です。
ちなみに他の方にも知っていただきたいことなので、特別にブログとしてお返事をします。
>尺骨側の筋肉が凝り固まってtfcc損傷を起こしているという理解でよろしいのでしょうか?
との質問ですが、尺側側の筋肉が凝り固まって痛みを出すのであって、TFCC損傷を引き起こしている訳ではないと私は思ってます。
TFCC損傷と言うのは三角繊維軟骨複合体の損傷という事ですが、それが痛みの原因ではないと私は思っているのです。
というのも、一旦話は脱線しますが、
腰痛なども画像診断を整形外科ではしますが、画像診断では、ほとんどの腰痛は判別できません。
腰痛の人10人・腰痛じゃない人10人を集めて画像診断をして、画像だけを見て腰痛の人を言い当てることは、おそらく誰にも出来ません。
画像診断で見つかる背骨の異常は、老化現象の一種であって痛みの原因ではないのです。
私個人の意見ではなく、世界中の最新の腰痛研究のデータで、大半の腰痛に画像診断は不要とされています。
ただし、重篤な病変が疑われる際には必要です。
しかし、それ以外の時には画像診断はしないように変わってきています。
が、日本ではそのようになっていません。ほぼ100%画像診断をします。
正しい情報を知らないから、「何かあってはいけない!」と思って画像診断をしてほしい患者さん心理と、
なにはともあれ、画像診断をした方が点数(お金)が稼げる、お医者様の需要と供給が成り立ってしまっているからです。
と言うことを踏まえて、TFCC損傷の軟骨部分の異変や、骨が長いとか短いも、それと同じ状態ではないかと思っているのです。
手首の痛い人の画像を撮ったら怪しい変化があっただけ。
手首の痛い人と、痛くない人の画像を見て正確に言い当てることの出来る先生がいるのかどうか。
筋肉に施術をすることで痛みが無くなるという事は、初めから手首に痛みの原因は無いのです。
事件の現場に怪しいやつがいたと言うだけで捕まる、冤罪事件のような現象です。
ここで普通の人が疑問に思うことは、
「でも手術をして良くなってる人もいるから、全く関係ないとは言えないのではないか?」
という事ですが、これは腰痛の世界でも同じことが起っています。
腰痛の原因ではないはずの、椎間板ヘルニアとか脊柱管狭窄症ですが、手術をして治る人がいます。
これは、プラシーボ効果と言うものや、不安が解消されるという心理面の影響が大きいのです。
プラシーボと言うのは偽薬効果と言うもので、治ると信じて飲めば治療効果の無い薬でも効いてしまうことがあるというものです。
手術をしたんだからもう大丈夫と思って動かすこともプラスに働きます。
腰痛は動かしているうちに治るものです。
腰痛には心理的要素が大きくかかわるので、メンタル面の成長や環境の変化があれば腰痛も良くなっていきます。
とにかく治療効果の無いものでも、効いてしまうことがあるから、間違っているものが浮き彫りになりにくかったりするのです。
しかし、手術のようにハイリスクなものを、わざわざしなくても、筋肉のケアでこれだけ沢山の人が治っている現状を踏まえて、物事の考え方を改めないといけないのではないか?と私は伝えたいのです。
患者さんが賢くならないと、日本の医療は変わっていけません。
病院に来れば来るほど儲かる仕組みだからです。
病院に患者さんを呼ぶには、情報で不安にさせて、対面では優しくするのが一番です。
だから、患者さんが賢くならないと医療システムは変わらないのです。