正解のない世界
昔東京で働いていた時は、ブログを書くのが好きでした。
自分の思うことをどんどん発信して、面白いと言ってもらえるのが楽しかった。
そして、今はと言えばあまり発信しなくなった。
このところのブログは手首のことばかり。
なんでかというと、当たり障りのないことは面白くないし、核心をついた話は人を傷つけたり、否定することになる。
こういうことがありましたというのも、当事者以外が見ると、分かる~だったり、そういうこともあるんだ~なんですが、当事者が見ると、「これ私のこと言ってる」と分かったりします。
他人事だと面白く読めるのに、自分のことを言われると傷ついたり、怒ったりする。
誰が読むか分からないからなんて思っていると、何も書けなくなる。
たとえば車の運転でこういうの嫌だよね~というと、知人だったら、「俺そういうことするから俺のことか?」となったり、「私もそれする、否定された」となったり。
世の中の物事でもなんでも、良し悪しは人によって違う。
四国は以前は本州に行くには船に乗らないといけませんでした。
しかし今では3本の橋が架かって、移動が楽になりました。
四国で生活をするものにとっては便利でいい時代になりました。
めでたしめでたし。
ではないのです。
船で運んでいたということは、船に関係する仕事をしている人たちはどうなるのでしょうか?
橋が出来た影響で、それらの仕事をしていた人は倒産したり、大幅に減収したりで大変な思いをした人もいたはずです。
高速道路が出来ると移動が楽にはなりますが、それまで下道で営業していたお店が軒並みつぶれたりするのです。
変化には犠牲もつきものです。
医学の世界でも、以前の理論が覆されたりしています。
覆されているのに、発表されていなかったり。
患者さんのためには広まったほうが良くても、医学の世界では広まってもらっては困ることだったり。
椎間板ヘルニアなどは今が過渡期なのではないかと思うのです。
ヘルニアが痛みの原因ではない(100%ではないかもしれないが大半)ということは分かっています。
しかし、これと言った確実な原因、治療法などが見つかっていない現状ではお医者さんの対応も変えられないのです。
ヘルニアが原因ではないようだ&ストレスなど心理社会的な要因が関わっている。
というところまで分かっているのです。
われわれ整体師は医学の一員ではありません。
かやの外です。
何の資格もないということは何の縛りもないのです。
だから、今までの常識が間違っていたと分かったらすぐに舵を切ることが出来るのです。
※だからと言って整体が優れているとは限りません。
舵を切ろうとしない人もいるでしょうし、ろくでもないことをしているところも沢山あると思われます。
私がろくでもないことを言っている可能性もゼロではありませんので、よくよく考えてください。
逆に医学に関わっている関係者は、身動きが取れないかもしれませんね。
医師、理学療法士、柔道整復師、按摩指圧マッサージ師、鍼灸師など。
教科書がありますから、やることも決められています。
違うことをする、言うには今やっていることを否定するので、周りの今まで通りのことをする人を否定することになります。
勇気を出して舵を切ることが新しい道を切り開くことになるのかもしれませんね。
荒波にもまれることになろうとも。