決意
私はTFCC損傷の国内への今までのような出張施術をやめることにします。
そして、松山に施術を受けに来られる方へもケアの仕方を教えることはやめます。
これまで手首の痛みに悩まれる沢山の方に施術を受けにきていただけました。
去年だけでも300人ほどです。
そして、8割ほどの方が一度の施術で変化を感じて帰られました。
とても勉強になり、私の技術は磨かれました。
しかし、出張施術と県外からの方に施術をするというスタイルをやる限り、ケアの仕方を教えないと成り立ちません。
それは技術の流出という問題、私も含めてケアの業界に携わる人の首を締めるという問題があります。
料理人は料理を作って食べてもらうのが仕事であり、レシピを流出させて、みんなが家庭で同じようなものを作れるようにするのが仕事ではありません。
レシピが流出しても同じ味は出せないでしょうが、同じようなものと思われます。
長い歴史の中でその料理が普及すればレシピも広まることもあるでしょう。
しかし、今の時点でTFCC損傷は治るものということが広まっていません。
その状態で同じようなことだけど、同じレベルではないものが増えてしまうのは良くないと思うのです。
本物が周知の事実ならばまだマシですが、何が本物か分からない状態では、本物を広めることができなくなります。
みんなが出来るようになるのは、治るということが広まってからだと思うのです。
私がケアをするとすごく効きますが、自分でやるとそこまで効きません。
マシになったけど、治りきっていない人も沢山いるはずです。
治りきらない人を量産するのは、治るということを広めるうえで障壁になります。
まずは完治するというのを証明していく必要があると思いはじめました。
ネットでの情報、一般の人の口コミのレベルでは限界を感じたのです。
今の私のプランは二つあります。
①世界中の手首の痛みで困っているアスリートや有名人を助ける
②東京でTFCC損傷の専門店を作って、通ってもらうことで完治に導く
です。
一般の人は、症状がマシになって、日常生活や趣味が続けられるようになれば完治まではこだわらなくてもいいという方もいると思います。
私は完治するまで受けてほしいと思っていてもです。
しかしアスリートは手首の故障が死活問題です。
完治させたいという私の思いに一番共鳴できるはずです。
世界のアスリートが期待をしてくれるならば私はその方たちの元へ行って、完治に導きたいと思います。
店舗があるとそういうチャレンジがやりにくくなりますので、初めは店舗を持たずにそういう活動をするかもしれません。
ある程度それが落ち着いてきたら、東京で手首小指側の痛み専門の店を構えてもいいと思います。
余裕が出来てきたら、治らない人をモニター扱いにして、さらに研究を深めて施術していくということもやってみたいです。
徐々に腱鞘炎やバネ指、テニス肘やゴルフ肘などの腕の症状にも強くなっていくと思うので、そういう研究所のような位置付けになるのもいいと思います。
今は1人の力ですが、施術の効果を証明して、施術を受けたい人が増えてきたら、仲間を増やして、故障に悩む人たちの力になっていきたいと思うのです。
現時点では手首の小指側の痛みが筋肉のケアで治ると信じていない人が圧倒的多数です。
これまで私は捨て身のやり方でTFCC損傷で悩んでいる人の力になろうとしましたが、それでは広められないと思うに至りました。
トップアスリートなど、影響力のある人が治ることが、最終的にはみんなを救えることに繋がるのではないかと思うのです。
私は地元松山が好きで、松山に住む人の健康を守っていきたいと思い開業しました。
そんな私がこういう決断をするのには勇気がいりました。
松山で喜んで施術を受けてくれる方がいます。
過去開業して間も無くの大変な時期に支えてくれた、今はお見えにならない患者さんもいらっしゃいます。
関わってくれた全ての人に感謝の気持ちがあります。
しかし、手首小指側の痛みで苦しんでる人たちは治らないものだと思い苦しんでいます。
私は治ることを知っているので、強いギャップを感じるのです。
そして、私の手でその方たちを救えたらと考えるとワクワクするのです。
私のわがままにはなりますが、私の力を存分に発揮して貢献していきたいと思うのです。
上手くいく保証なんてないし、このまま松山で穏やかに、今通ってくれる患者さんを大事にしながら整体業務を続けていきたい気持ちもありますが、チャレンジしたいという気持ちの方が強いんです。
今はまだ時期を明記出来ませんが、松山から飛び立とうと思います。
ご理解いただけると幸いです。
この決心をしたとほぼ同時に、時々読ませていただいていた、心屋仁之助さんのブログにこう書いてありました。
「沢山の人を苦しめるには、上流から毒を流せばいい
沢山の人を幸せにするには、上流からすばらしいものを流せばいい。
自分は大したことないなんて
下流でこちょこちょこやってても仕方ないんだ。」
http://ameblo.jp/kokoro-ya/entry-12242304675.html
このブログが無くても決心していましたが、より勇気を頂きました。
不安は抱えたままですが、歩んでいこうと思います。
※下流というのは悪く受け取らないでください。
私も含めて、目立つことをしていない普通の人という立ち位置です。
2 件のコメント
島本先生、1月に出張施術を受けたN・Uです。
このたびは、大変お世話になりました。
そして。。。
こちらの投稿を拝見して、とても感動しました。
感動して、実は、涙が出そうになってしまいました。
出張施術とセルフケアの伝授をおやめになるのは、技術の流出への懸念というよりは、「みんなをこの手で、じかに、完璧に治してあげたい」と言う愛情からなのではないでしょうか?
先生も、学生時代に辛い思いをされたので、やはり、遠いところで苦しんでいる患者さんをネットなどで目にしたら、「かわいそうに」と思っていらっしゃるのではないでしょうか?
だからこそ、先生は、この施術をもっとスタンダードなものにしなくちゃいけない!と強くお考えなのだと理解しました。
アスリートの故障が、先生の施術でどんどん治っていけば、一般の人々への大々的な施術への、一番の近道になると思いますよ!
アスリートは故障も多く、彼らもより良い方法を望んでおられるはずだから、先生のメソッドを知ったら、びっくりなさるのでは?(ちょっと楽しみです!)
そして、施術後のアスリートの笑顔やガッツポーズも、先生のホームページで見られたら嬉しいです。(ワクワクします!)
手術では、回復するまでは競技に復帰できないですものね。
でも、今は残念ながら、このメソッドは、多くの人はご存知ないのですよね。
同じ症状で悩んでいる人が、手術で予後が良くなかったり、サポーターでガチガチに固められて生活するのに困ったり。
先生の施術に感動した私としても、ほんっとうに、もったいない!!と思います。
世界中に、おそらくそんな人がいっぱいいるんですものね。
ですので、今回の先生の捨て身のご決断、凄い!と思いました。本当に、凄みを感じます。
私も治していただいた。いまだ苦しんでいる人たちも、みんな治って欲しいです!
島本先生、大変かも知れませんが、みんなを治してあげてください!
「TFCC損傷 治った仲間」をどんどん増やしてください!
みんなの最高の笑顔を引き出してください!
お願いします。
心より応援してます。
N・Uさん、コメントをありがとうございます。
セルフケアに関しては本当に悩みに悩みました。
自分のエゴではないのか、誰の為なのか。
そして、基本的には教えないということにしました。
私は手術に踏み切る人を見るたびに心が痛むのです。
しなくても良くなる人が大半なのに、私の施術を受ける前に決心した人を見るたびに心が痛みます。
本当にもったいない。
アスリートの方は写真が平気な人もいれば、ダメな人もいらっしゃるので、無理のない範囲でお願いしてみたいと思います。
これからどんなことが起こるのか、不安もありますが楽しみです。
アメージング!と英語圏の人なら言うんだろうなと楽しみにしてます。
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