きっとうまくいく
「きっとうまくいく」
人からの勧めで見たのですが、とっても良かったです。
インドの社会問題に対して物申すような感じの映画なのですが、日本でも同じことが言えます。
自分の人生を生きているか?ということを考えさせられます。
以前手首の患者さんで、こんなケースがありました。
勉強をしていても手首が痛くなって何もできなくなる高校生の子でした。
痛みの確認をしようにも、とても怖がって動かしたがらないのです。
私のなったことのある手首の痛みは、ある一定のレベルまで動かすと痛いけど、その手前は痛くないのです。
でもその方は少しも動かしたがらないのです。
だんだんお話しをする中で、精神的要素が大きいなと感じました。
すると話をしているうちに同席された親御さんと口論になっていったのです。
今行こうとしている進路は、実は本人の希望ではなく、親御さんの勧めだったこと。
本人は行きたくないけれど、かといって他にやりたいことが決まっているわけではない。
だから、反対しても言いくるめられてしまっていたのでした。
自分が行きたくない学校に、親にお金を出してもらう心苦しさ。
でも何がしたいかまだ何も分からない高校生の歯がゆさ。
その結果手首がボイコットしたんだなと私は思いました。
これ、仮病ではありません。
会社に行きたくない人が胃がキリキリと痛むのは仮病ではないですよね。
仮病じゃなく、そっちに行くなと言う身体からのお達しです。
映画の中では、親の力が強すぎて、子供が自殺するという話もありました。
おそらくほとんどの親は、子供に幸せになって欲しいと願ってます。
でもその思いが強すぎると子供を支配してしまうのです。
その人のやりたいことというのがやっぱり仕事として向いているのです。
もし世界に誇る日本のプロ野球選手の親が、子供に医者になることを良しとしていたらどうなっていたか。。。
女子サッカーの日本代表のあのレジェンドの親が、女の子はピアノとバレエを習わせると決めていたら。。。
もし私の親が、私が会社員であることを強制していたら、私は整体師にもなっていないし、手首の小指側の専門家になっていません。
人生何があるか分かりませんが、自分の思うように生きてくことが生きがいを運んでくれると信じています。
自分らしく生きればよかったって死の直前に思っても仕方がないんですよね。
うまくいく保証なんてどこにもない。
でも自分のやりたいことをやると決めてやれば、それが一番輝けるはずなんです。
私は私の思うように生きたいし、私と関わる患者さんも自分らしく生きてほしい。
体調不良は何かしらの体からのメッセージだったりするので、その辺りを伝えていきたいと思っています。