自分でやると痛くなる
筋肉のケアって奥が深いんですよね。
技術的なものもそうだけど、気持ち的なとこでも。
私も未熟なので、まだまだだとは思いますが、学生の頃よりは分かってきたんだなと思います。
私がやると痛いけど効いてる痛さなのに、自分でやると後に残る痛さという人がいました。
自分でグリグリやった翌日は腕全体が痛くなってしまった。
そして腕も痛いけど、手首の方も痛みが増したと。
わりとよく聞く話です。
アザになってる人もいました。
思うにこれは、力技で効かそうとしたからじゃないかなと。
施術は力はいるけど、なるべく力で押そうとしないことなんです。
指先に殺気を込めない。
「このやろー!早く治れ!」
「まだいうこと聞かないか!これでもか!これでもか!」
ってやらないこと。
「大丈夫だよ、動いても平気だよー、そんなに硬くなってなくてももう大丈夫なんだよー」
っていう気持ち。
北風と太陽、の太陽の気持ち。
筋肉の雪解けを感じるような。
物理的なことで言えば、触れてる場所に近いところになるべく力を入れない。
こういう話は、整体師の学生さんとかまだまだ経験の浅いセラピストさんとかに教えるような内容です。
プロがプロに教えるような内容。
それを患者さんに求めるのは酷なんです。
でも分かると治りも早くなるし、何より不安がなくなる。
効くとか、痛みがなくなるとか、これは本人にしか分からない感覚。
これが分かるから、下手に他人にやられるよりは自分でやった方がいい。
上手くできなくてもいいんです。
じゃないとプロが必要がなくなっちゃう。
誰でも出来るならプロはいらない。
全ての仕事は誰かの苦手を助けるものだったりする。
通いながら良くしてくれたらいい。
よほど遠方の方でなければ。