やっぱり長い目で見ていかないといけないのか?
先日ある患者さんのお父さんから、タイトルのような質問をされました。
私の答えは、時間をかけて治すものではないですよと。
一回で治りますか?と聞かれたら、いやそんな簡単に治らないよと言います。
とはいっても、一回しか施術を受けてないのによくなっている人がいるのも事実。
ただそういう人も施術を受けただけではなく、自己ケアのたまものだとは思います。
けど、施術を受けてから、すでに数か月経過している方に、そのように言われたら、上記のようなお返事になります。
ケアが完了しなければ、いつまでもだらだらと痛み続けます。
端から端までの筋肉がスムーズに動けるようになれば、もうケアをする必要はないのです。
でも、どこかに硬さ(硬結)が残っていると、そこからまただんだんひどくなるのです。
そうですね、例えるなら火事の消化と同じですね。
鎮火したと思っても、まだどこかに火種が残っていたら、また何かのきっかけで燃え広がります。
でも完全に火種がなくなったら、また新たな火種を投げ込まない限り火事は起こらないのです。
ケアさえしていればいいんじゃない。
ケアで原因の筋肉を全部作り替えてしまえばいい。
これが出来るかできないか。
やるかやらないか。
でもね、やれば誰でも出来るのかと言われたら、難しい人もいる。
痛みもケースバイケース。
簡単にみんな治るなら、医学の教科書に「なかなか回復しない」とか書かれない。
なかなか治らない人がいるから、専門でやる自分の力が試される。
とはいっても、やっぱり私がやってもダメな時もあるけど、私がやればちゃんと痛みが軽減する人は、やればちゃんと治る人だから、希望を持っていただきたいなと。
これはいいけどこれはダメ。
もっとこうしなきゃ治りきらない。
こういうのを全部教えようとしたらきりがないくらい、コツがたくさんある。
そういうのをどれだけ自分で気づいて磨いていけるか。
もっと痛い動きを、もっと効く押し方を探しましょう。
痛くないからケアしないんじゃなく、痛くなくなった今だからこそ、痛くなりそうな動きを探してみる。
探求心を持ってると早いんじゃないかな?
結局その探求心を持てるかどうかは、恐怖心があるかどうかかな?
ひどくなったら困るという恐怖心があると、探求心より守りに入っちゃう。
この辺りは良い悪いではなく、その人に置かれた環境的なものだから仕方がないですよね。
そんななか私は何が出来るのか。
その人はどうしたいのか。
いろいろあるから面白い。