過去にしばられないで
出来事の良し悪しは後になってみないと分からない。
私の好きな言葉で、人間万事塞翁が馬という言葉があります。
後にならないと分からないというのが、そのことわざですが、アドラーという心理学者は、出来事の良し悪しと言うのはなくて、それをどう受け止めるかで良し悪しが変わるということを言っていました。
アドラーはトラウマすらも否定します。
もともと軍の医師をやっていたので、死線を潜り抜けた人たちもたくさん見た人です。
きっとトラウマのような感じになった戦士もたくさん居たのではないかと予想します。
アドラーは、出来事そのものがその人のその後を左右するのではなく、その出来事に対してどのような意味づけをするのかで、その人にとっての良し悪しは変わるということを言うのです。
例えば、大きな災害を受けて、悲惨な現場を体験した人がいたとします。
その時のショックを引きずって、何もできなくなる人もいます。
でも、それと同じような体験をして、同じような苦しみを抱えた人を守りたいと、様々な活動をする人もいます。
もちろん初めはショックで何もできなくなっていたけど、ある程度の時間を置いて、それを乗り越えて、消防隊員になる、自衛隊員になる、医師を目指す、政治家を目指すなどの行動をとる人もいます。
人はいろいろな考え方や経験を持っているので、何かの出来事をどう意味づけするのか、選択できるとしているのです。
被害者になりきってしまうことも出来る。
自治体や行政を恨み続けることも出来るし、それを変えるために行動することもできる。
過去が変わらなくても、過去に対する意味づけ、とらえ方を変えてしまうと、過去が変わってしまうこともあるのです。
私は手首の痛みは、高校生の自分にとって希望を打ち砕いた憎き症状でした。
その後趣味をしようにも手首が痛くなるようなことは避けていました。
それなのに、今となっては、社会の役に立てる重要な糧になったのです。
私の施術で手首の痛みを克服された方は、その経験がなければ救うことは出来なかったのです。
辛い過去が、無くてはならない過去になったのです。
辛い現実がもしあっても、もしかしたらそれが良いことにつながる可能性があることを知ってほしい 『人間万事塞翁が馬』
辛い現実をどう捉えたら、自分が前向きになれるのか、自分がどうしたいのかを考えるきっかけにしてほしい 『アドラーの教え』
自分を幸せに出来るのは自分だけ
自分が幸せじゃないのに、他人の幸せを祈れるはずがない
自分に優しくして、その結果他の人にも優しくなれる
自分のわがままを許せない人は、他人のわがままを許せない
えぇ、私もまだまだです。