ゴルフとクライミングの共通点
自分の中で、スポーツ競技と言っても、ゴルフとクライミングは特別だなと思う。
基本的にスポーツは勝敗がある。
戦う相手がいて、勝つこともあれば、負けることもある。
そんななか、クライミングとゴルフはいずれも、相手の弱いところを攻めるみたいなのがない。
自分が良いプレイをすることに集中するし、相手もいいプレイをして欲しいみたいな、ともに上達しよう、みたいな感じがある。
ゴルフもクライミングも、やっている人同士がアドバイスしあったり、フォローしあったり、和気あいあいとプレイをしている印象がある。
それに対して、他の競技は大体、相手の弱いところ攻める。
いかに相手の嫌がることをするか。
こんな言い方をすると、性格が悪そうだけど、そうとも言い切れなくて。
ゴルフとかは接待ゴルフとかあるんだけど、他の競技では接待が成り立たない。
テニスやバドミントンみたいに、向き合って打つ場合、相手の球を打ち返さなければ、ポイントを相手に与えることになるけど、打った球を返してくれないと楽しくない。
打ちやすいところばかりに打たれると、手を抜かれているのが丸わかり。
そして楽しくない。
取れなさそうな球を取るのが楽しい。
相手のコートに渾身の球を打ち込んだ時、楽しい。
お互い粘って粘って、最後に相手がミスした時、勝った!と嬉しくなる。
相手もある程度強くないと、楽しくないということ。
攻めるし攻められるし、耐えるし耐えられる。
「もっと攻めたいし、もっと攻められたい。」
スポーツは健全な、マゾとサドの戯れですね。
対戦競技は、お互い攻撃性と守備性を発揮して戦うのですが、そういう気の強さがない人には、ゴルフやクライミングはいいですよね。
自分を高めることで、結果的に強くなる。
相手ありきの競技と、相手が何であれ楽しめる競技。
どっちも楽しめるから、手首を治した今は、とても幸せなのです。
そんな当たり前のようで当たり前じゃない幸せを、みんなに取り戻してもらいたいなと思います。