パンチで手首を痛めない方法
普通の人はパンチを打つこともないでしょうから興味のないコンテンツかもしれませんね。
キックボクシングやボクシングをしていて、手首を痛めている人がたくさんいます。
プロでも沢山いるのですが、まず今回は初心者向けの話をしていこうと思います。
まず、人が何かを拳で殴るときには、正しい殴り方と言うのがあります。
まず殴るためにはグーをしますよね。
そのグーがそもそも、出来ていない人が多いのです。
まず一番ダメなグーはこれ。
親指を他の指で握っているんですよね。
この状態で何かを殴ると、下手したら親指の骨が折れてしまいます。
もう、この握りこぶしを見た時点で、
「喧嘩もしたことのない、か弱い人なんだな」
と思います。
続きましてこちら。
親指は外に出ているけど、これではまだちゃんと殴れないのです。
手の甲の面と、人差し指の角度が120度くらいに広がっているんですよね。
この状態でパンチをするとこうなります。
指が壁とぶつかった時に、手首がまっすぐにならず、ぐねっとなるのです。
そして、パンチを打つための理想的なグーはこんな感じです。
指が90度までしっかり曲がっているのが分かりますでしょうか?
こうなっていると、壁に当たった時こうなります。
どうでしょうか?
手首がまっすぐのまま、こぶしが当たっているのが分かりますでしょうか?
指がしっかり握りこめている。
だから、パンチの重さを一部ではなくこぶしでしっかり受け止められるし、手首がぐねっとなってしまうこともないのです。
そして、この角度からでは見えないのですが、こぶしの当て方と言うのもあります。
それが以下のような感じ。
左の当て方が正しい当て方。
右の当て方は悪い当て方です。
正しい当て方は、人差し指と中指の拳頭が壁に当たっていて、薬指と小指側は浮いているのです。
右の悪い当て方では、人差し指側が浮いていて、中指・薬指・小指側の拳頭が当たっているのです。
悪い当て方だと、パンチ力が強くなると、小指側の骨が折れてしまいます。
そして、手首もまた、ぐねりやすいので痛めてしまうのです。
これらのこぶしの作り方とか、当て方は、空手だと最初に学ぶのです。
拳立伏せと言って、この正しい形で腕立て伏せをするようにするのです。
空手は、ボクシングやキックボクシングと違って、素手で殴り合いをします。
そのため、素手で強い力で殴る必要があります。
初めのうちは、指がしっかり握りこめなくて、指が痛くなったり、手首に負担が掛かったりするのです。
だから、拳立伏せをすることで、しっかり握りこめるようにしていくのです。
私も昔はしっかり握りこめなかったのですが、空手をやっているうちにだんだんとしっかり握りこめるようになりました。
ボクシングや、キックボクシングの場合、バンテージを巻くことで、こぶしの上に厚みを作ることが出来ます。
その為、空手ほど、しっかり握りこめることは必要がないかもしれません。
しかし、ボクシングの選手などでも、こぶしをしっかり握れるようにすることはマイナスになることはありませんので、拳立伏せが出来るに越したことがないと思います。
キックボクシングで活躍している、武尊選手や天心選手はどちらも昔空手をやっていましたね。
空手でこぶしをしっかり当てる基礎が、その後の活躍に活かされている可能性もありますね。
今回紹介した手首を痛めないための方法は、初歩の初歩です。
初歩的なレベルを超えて手首を痛めるのは、フックやアッパーの練習ですね。
また頃合いを見て解説してみます。←需要あるのか?
※続編書きました
パンチで手首を痛めるのは仕方がない